文化財専用スキャナーによる2D撮影

安全性

絵画や史資料など、貴重な文化財や美術品を対象とした非接触の撮影方法です。照明は文化財に害を与えない安全なLEDライトを使用。広域を一気に撮影しますので短時間で撮影は完了します。

超高精細

顕微鏡レベルの1000dpi-1500dpiの高解像度撮影が短時間で可能。対象物によって解像度の設定は異なりますが、できるだけ高解像度で撮影することをお薦めします。

撮影対象を選ばないオールラウンド設計

作品の形は多種多様。絵画、頁数の多い書籍、長い巻物、襖絵、壁全体に描かれた障壁画、天井画…などなど。スキャナーはカスタマイズ可能な設計です。どのようなタイプの文化財にも対応できます。

正確な色再現

デジタル化された色彩情報がどれだけ正確なものであるか、その精度を測ることができます。人間の目で色の違いを区別できる度合いを「色差」といい、この色差の数値が大きいほど色の違いが大きくなり、小さいほど本物の色との差が小さくなります。一般的には色差3以下で人間には色の違いが判りません。色差2以下が我々の基準です。弊社のスキャニング技術と色補正技術で、肉眼では見分けのつかない微妙な色の違いも、捉えることができます。

アート作品を守るDNA記録

実物しか持っていない情報はたくさんあります。色、筆跡、凹凸、下地の性質、…全ての表面的な情報は、数値化することができます。色は色彩情報で、筆跡やタッチはミクロ単位の高精細画像で、凹凸はその微妙な高さの成り立ちの記録で、そして描かれている素材や下書きは高精細撮影や赤外線撮影で。作品のDNAともいうべきデジタルカルテを作っておくことは、その作品のアイデンティティを守るために極めて重要です。

3D計測撮影

写真測量による3D撮影

仏像、建築物、文化財、宝物、遺物、出土品など立体物の3Dデータ化のニーズが高まっています。VR、AR、メタバースなど、文化財の3Dデータを活用するフィールドが広がってきました。フォトグラメトリという写真測量によって生成される3Dデータはモデルの欠けが少なく色再現に優れた高品質の3Dデータとなります。被写体の大きさに制限が少なく小さな物から建造物まで、文化財の3D撮影専門の経験豊富なスタッフが撮影します。

レーザースキャンによる3D撮影

レーザースキャンの良さは手軽で素早い撮影が可能であることです。弊社では最新のハンドヘルド型3Dスキャナーで対応しており、3Dデータの解析時間が少ないため、現場ですぐにデータ確認ができます。屋内など光のコントロールが出来る場所で、大きすぎない対象物であれば、細かな表面の凹凸をキャプチャーした優れたモデルが取得できます。

※対象物の大きさ、色、透明度、反射、表面の特徴、日照条件等の撮影条件、またデータの使用途により、最適なデータ作りをご提案します。

超高精細360度カメラ撮影

360度空間撮影
High Resolution 360° Robot Camera

多くの市販の360度カメラは小さなレンズが2眼以上つき、それぞれの撮影画像を合成して一つの360度画像を作ります。一般的な業務用の360度カメラは、レンズをなるべく多くつけ、つなぎ目の処理をより自然にしようとしています。現在の市販の360度カメラでは、ハイエンドモデルで、6眼のレンズで撮影し、つなぎ目処理(スティチング)をした画像は12Kです。以前よりは画質もよくなり、つなぎ目も目立たなくなっていますが、部分的に不自然な歪みが残ったり、拡大するとぼやけてしまいます。

弊社開発チームの特注撮影機材は、カメラは1眼で、プログラミングされたロボットマウントが全方位撮影を行います。そのためスティッチングは自然で精度が高く、画質は100Kから200Kです。200メートル先の解説板も判読できます。ロボットマウントに載せるカメラは、現在5000万画素市販カメラを使用しています。高画質の全方位データをスティッチングし完成する360度画像は、超高精細で、歪みもほとんどありません。市販の機材とは全く違うプロフェッショナル仕様で屋内、屋外ともに使用可能です。

活躍できるシーンは、博物館ギャラリー、展示会場、作業現場、工場、社寺、城郭、遺跡、室内撮影、大型施設撮影、屋外全般。不向きなシーンは人の動きが多い競技場や、風が強く木々の揺れや雲の動きが激しい場面などです。これらの撮影条件は事前に検討し、最適な条件下で撮影します。